8
家に帰る、と言っても徹の家なのだが。
3日ぶりの徹に気分はルンルンだ。
「ただいまー」
勢いよく開いた玄関扉の先には、誰も居なかった。一気に寂しさが溢れてくる。
「徹……?」
カバンなんてそこら辺の投げ捨て、急いでリビングに走る。明かりがついたリビングに入ると気配を感じた。
ソファに寝転んでいる徹。
「あ……いた」
安堵に声が漏れる。
ソファを覗き込む。寝息をたてている。俺の前だけ見せる気の抜いた表情に優越感に浸る反面、なぜ寝ているのか怒りを覚えた。
ムカついたから徹の上に乗ってみた。俺の重さなんて徹にとって屁でもないんだろうか、微動だにしない。
「……むかつく」
振動を与えたら起きるかと、ゆさゆさ揺れてみても起きるわけもない。
揺れたハニーブラウンの髪に触れたくなって、手を伸ばして触れようとしたとき、
「も……限界」
ガッと手を掴まれてグイッと引っ張られ前のめりになる。
「エロすぎ」
噛みつかれる様に唇が奪われる。角度をかえ何度も貪られる感覚に思わず声が出た。
「んあ、っ」
すかさず徹の舌が唇を這って滑り込み口内を刺激していく。徹からのそれに神経が侵され、痺れていく脳みそに力が入らず支えられる形となった。
やっと離れた唇と唇は銀糸を引いていた。
「ふぁ、ぁあ…」
「おかえり。帰っていきなり誘ってくるなんて」
「と…徹!起きてたのか!?いつからだよ!」
起きれない体を抱きすくめる徹。
「んーー"あ……いた"ってところぐらいから」
「って最初からじゃんっ!なんで、なんで起きてくれないんだよっ、バカっ!」
「連れて行ってくれなかった罰。てかもうヤバイんですけど」
耳朶を噛まれ、内股の既に大きく固くなったモノを押し当てられる。
「えっ、ちょっ」
舐め回される耳に、息があがる俺。体が久しぶりの徹を欲してる。
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