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おで。



―――本日午後9時頃、東京世田谷区郊外の路地で…




マンホール




自宅に帰宅途中の23歳男性が、爆死しているのが発見されました。
原因はマンホールを踏んでしまったことにあり、マンホールを踏んだ瞬間、マンホールの蓋が持ち上がり、そこから落下し、爆発の衝撃と炎に巻き込まれて死亡したということです。――――





「ねえ、今朝のニュース見た?」
「見た見た!マンホールのでしょ?」
「そう。ありえなくない?マンホールが踏んだら爆発するなんて・・・」
「確かに。地雷じゃないんだからー」


キーンコーンカーンコーン


「よし、授業始めるぞー 教科書の32ページから・・・」


キーンコーンカーンコーン・・・


「あーやっと終わった!」
「今日の数学マジ寝かったあ・・・」
「さ、さっさと帰ろ!」


ざっ、ざっ、ざっ。


「あ、思い出した。」
「何を?」
「今朝のマンホールの話・・・」
「えー?まさか信じてるの? どこでもかしこでも爆発するわけないでしょ!」
「いや、そうなんだけどさ・・・ なんか急に怖くなっただけ。」
「もー、臆病者なんだから! ほら、見てて?あたしが踏んで爆発しないって証明してあげるから!」



かつん、 



ばーーーーーーーーーーんっ!
(ぐしゃ)

「ひゃあああああああ! ちょっと!○○!?しっかりしてえええええ!」

「なんだ!?どうした!?」
「まさかこれって・・・」
「今朝ニュースでやってたマンホールの事件?」
「おい、誰か警察と救急車呼べえーーー!」

「ちょっと、起きてよ○○!何寝てんのよ!?」
(、ちゃ)
「あれ、軽い・・・?  ってきゃああああああああああああああああああああああああああ!」






今日、午後4時半頃、東京新宿の学校前で、帰宅途中の学生がマンホールを踏み、爆発に巻き込まれて死亡するという事件が発生しました――――


ぴーぽーぴーぽーぴーぽー・・・


「○○ちゃん!?○○ちゃん!?どうして!?朝あんなに元気に出て行ったのに・・・!
 目を開けてよ・・・」
「お母様です、残念です・・・」
「あの、おばさん・・・」
「まあ、●●ちゃん・・・」
「○○ちゃん、マンホールを普通に踏んだと思ったら、マンホールの蓋が急に持ち上がって・・・
それでそこから炎が噴出して、○○ちゃんは炎に巻き込まれたんです・・・ 」

「そんな・・・どうして!?どうしてマンホールの蓋が持ち上がるのよ!おかしいじゃない!」
「ああ、○○さんのお母様ですか?警察のものですが・・・
 ○○さん、本当にご愁傷様でした。
 あの、事件について説明させていただけませんか?」
「ああもう!早く話してください!」
「それがですね・・・

 マンホールの中の水道管には何の問題もありませんでした。火炎放射器が仕掛けられていた様子もありませんでしたし・・・ なので原因はマンホールの蓋自体にあると思われます。何者かがマンホールに爆弾を仕掛けたのでしょう。
ですが・・・」
「ですが?何よ?」
「そのマンホールの蓋が、ないんです。」
「どういうことですか?全く意味が分かりませんわ。」
「爆発する前にはあったはずの蓋が、爆発後に消えてしまったんです。 勿論周辺はくまなく探しました。
 それでも見つからないんです。 爆発して飛んで行ったのなら、必ずどこかに落ちているはずなのですが・・・
 なので今、現場のマンホールには蓋がないんです。」




―――――
「・・・○○
 あたしがあんなこと言わなければっ・・・! 明日も笑って学校で会えたのに・・・

ここにマンホールがなかったらよかったのに!」


(ずっ、ずっ、ずっ、ごとん!)


「・・・!?(マンホールの蓋がある!?)」

「おで、いらないの?」

「・・・?」

「おで、いらないの? おではにんげん、すき。なかよくなりたい。
 でもはずかしいから、みてるだけ。 みてるだけだったけど
 みんなおでのことかまってくれる。 うれしい。
 だからはずかしくなって 

か お か ら ひ が で た 。 」
「顔から火が出たあ!? ちょっと、あんたのせいで!あたしの大切な友達が」

「おまえも、おでのこと、かまってるのか?」

「はあ!?」

「おまえもおでのことすきなんだな。おで、なんだかはずかしいぞ!」

「ちょっと、人の話聞きなさいよ!矛盾が多すぎよ!アンタ何?マンホールの蓋じゃないわよね!?うちゅうじ・・・」


どっかーーーーーーーーーーーん!




The end.






















うはあ、すみません(汗
突発的短編過ぎて意味不明なので解説を・・・

ネタバレすると、マンホールの蓋ちゃんとその仲間達は宇宙人で、人間と仲良くなろうとして地球にこっそりやってきて、ばれないようにマンホールの蓋になって隠れていたのでした。
ですが、色々な人に踏みつけられるので、恥ずかしくなって自爆してしまい、踏んでしまった人を巻き添えにしていたのでした。
あえて会話のみの文章にしてみました。


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