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桜蘭小説
1-2...


「へぇ〜、勘ねぇ」


「勘でここまで当たるなんて、姫はすごいねぇ〜」


ニコニコと笑いながら私を挟むように肩を組み、回り込む。


「「そんな姫には賞品のほっぺキッスを――――」」


「何してるんですか、二人とも」


まさに今口付けしようとしていた双子に声をかけたのは、同じ一年の藤岡さんだ。


「いや〜、珍しいことに僕等の『どっちが光くんでしょうかゲーム』を三回連続で当てるという姫が現れてさ」


「今、賞品のほっぺちゅーをして上げようとしていたところさ」


「ね〜」と顔を見合わせながら藤岡さんに答える双子。

その隙にほかの皆様達が私に押しかけてくる。


「惜しかったですのね。もう少しでお二人の同時ちゅーが得られたというのに!」


「でも、ずるいですわ!何故解るのですの?私たちにも是非見分け方を教えて欲しいですわ」


「そんなこといわれても………ホントに勘で当たったんだもの」


これは紛れもない事実だ。
藤岡さんはどんなときでもあの双子の些細な違いを見分けられるというが、私にはそんな芸当は出来ない。




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あきゅろす。
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