[携帯モード] [URL送信]

『グリーングリーン』
7...

それは彼女とは違って、でも同じくらい綺麗に澄んだ声で、僕の心に響いた。

「こっから先、忘れちゃった」

少し恥ずかしそうにそう答える少女に僕は続きを教えてやった。


僕の歌声は今でも少し調子外れで、彼女が聞いたらすぐさま鉄拳が飛んできそうな有様だ。

それでも少女は目をキラキラさせて聞いていてくれている。


その後二人で一緒に歌った。


――― グリーン グリーン

   青空には小鳥が歌い

    グリーングリーン

 丘の上にはララ 緑がもえる



僕の声はそれほど美しくも澄んでもない。

それでも少女と一緒に歌うことで遠くまで響いていくように感じた。










この声は君に届いているだろうか?











君は今でも膨れっ面で不機嫌な僕のお姫様でいるのだろうか?





透き通るような青空の下、海の見える丘の上で僕はそう想った。









参考
グリーン・グリーン
片岡 輝 作詞 
B.Mcguite Rspark 作曲
小森 昭宏 編曲
目次へ移動

[*Back][Next#]

7/8ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!