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Pandora Hearts
That light once again6

「本当に、ルネアさんも昔は何の抵抗も無く呼んでくださりましたというのに……」

悲しそうに嘆くシャロンを見て、昔初対面時にうっかり姉さまという呼称で彼女を呼んでしまっていた小さい頃の自分を無かったことにしたい思いにとらわれる。

当時は彼女の身分を知らず年上というだけでその呼び方を使っていたのだが、今考えると畏れ多いことだ。そのうえシャロンがその呼び方をいたく気に入ってしまったという事実も困った問題である。

彼女の立場を知ってからは相応の扱いと呼び名で対するようにしてきたが、未だに『姉さま』という呼び方にこだわっているようで、事あるごとに訂正してくる。

正直、一応身分と対面というものがあるので勘弁して欲しいと思う。



「お嬢様ー、やはり道の出現場所はここで間違いなさそうですネェ」


そうこうしているうちにブレイクが彼を伴ってこちらに戻ってきた。

実は私は詳しい説明を聞いてなかったりするのだが、察するに元々開きかけていたこの道を鴉の力で干渉してオズのいる場所へ繋げるといったとこだろう。


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