prima【ザンスク/死ネタ】【ザンザスが我が儘w】 主役は俺。 いつだってそうだろう? お前にこの座は似合わねぇ。 俺が主役。 んなのは当たり前。 お前にこの場は渡さねぇ。 俺だけが主役。 お前は脇役。 只の脇役。 イラナイ存在。 否、…――――― 「ボス…?どうかしたのかぁ?」 「黙れ」 「…何怒ってんだよぉ」 脇役の癖に生意気だ。 出しゃばるな、カス。 「失せろ」 「う゛ぉい………いきなりどうしたんだよぉ…」 まだ分かってねぇのか。 お前は… 「てめぇはカスだ。出しゃばるな。かっ消すぞ」 「よくわかんねぇぞぉ!!俺が何かしたかぁ!?」 「俺はお前の何だ?」 答えろ。 「お前は…俺の………全てだぁ」 笑わせる。 「あ?俺は俺だ。お前の何でもねぇ。お前じゃなくてもそうだ。…てめぇの全てだと?笑わせるな、カスが。俺を誰だと思ってる、てめぇのちっぽけな存在で俺をどうにかできるとでも思ってたのか?」 貴様に何ができると言うんだ 「XANXUS…、お前………どうしちまったんだぁ……………」 「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!黙れ!!!!!」 俺が主役だ お前になんか俺のこの座を奪われてたまるものか。 「お前なんかいなくていい。俺だけで十分だ。」 「…XANX「お前はいらねぇ、必要ねぇ…失せろ!!俺の目に映るな!!!目障りだ!!!!!!その声も、その顔も、その髪も…全部全部無くなってしまえばいい!!」 首に手をやる。 細い細い首に。 「………やめっ、XANXUS…!!」 コイツの声など聞きたくない。 「ぐあぁっ!!あ゛あ゛あ゛っ!!」 首を裂いてやればフシューフシューと情けない音を立て此方を見てくる。 気にくわない、その顔も。髪も。全部が… 「消えろ」 「……――――――っ!!」 「お前はイラナイ――――――………。」 いつものように聞こえた心地良い低音の声はもう聞こえない。 いつものように見せてくれた無邪気な笑顔はもう消えた。 今気付いた。 俺は主役じゃない。 コイツも 主役じゃない。 コイツがあっての俺がいて、 俺があってのコイツがいた。 嗚呼、何て馬鹿馬鹿しい。 何故気付かなかった? 今更悔いても 戻りはしない そして俺は知る。 ヒトは皆 本当に必要なモノほど“イラナイ”と言う “イラナイ”モノほど必要だと気付くのは、 ソレを無くした後だと……――――――。 [戻る] |