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町に入り、あの2人を探していると、アレンはすぐに見つかった。
《カボチャと魔女》というショーをやっているサーカス団で、チケット売りをしていた。
そのパフォーマンスを見ていると、休憩で中に入っていってしまった。
太った団長らしき人に頼み込んで、アレンのいる所へ入れてもらう。
そこにはリナリーもいて、彼女の過去について話していた。
そう、私が来る前、苦しんでいた時の事…。
話が終わったところで、顔を出した。
「お二人さん!
助っ人がが来たよー!」
「あ、香奈!
お久しぶりですね」
「私にとっては数時間前に会ったばかりなんだけど…。
アレン達にとっては違うみたいね」
直ぐさま現状を聞いてみると、あまり良くはないみたい。
要するに、イノセンスらしき物も見つかり、適合者らしき人もいる。
ただ、コントロールが効かなくて、発動を止められない。
「そこで、適合者らしきミランダさんをプラス思考にさせようと…」
「バイトをしているのね」
ミランダさんは、先程見掛けた魔女の服装をした女性だとか。
「あまり確信も無いんだけどね…」
「気を落とさないで、リナリー…。
まぁ、出来るだけの事はやってるじゃない!」
その他もろもろ話していると、ふいに少女がやって来た。
「ねぇ、そこのカボチャァ〜。
チケットって、どこで買うのぉ〜?」
「はいはぁい、こちらです〜。
後半行ってきますねー!!」
しかし、アレンが表に出た途端、凄まじい怒声が飛んできた。
「売り上げ金全部スられただと!?」
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