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「ティッキー、イノセンスに興味出てきたぁ?」
「あぁ、ちょっと。
じゃさ、心臓が食われても生きていられるのは、そのイノセンスのおかげなわけ?」
…心臓!?
「アレン、そんな事聞いてないよ!?」
「イノセンスが傷を塞いでいるので、大丈夫ですよ」
…それって、大丈夫なの?
「…ロード、そろそろ少年から離れてくんないか?」
「えぇ〜愛してるのにぃ〜」
「こらこら、エクソシストとノアの恋なんて実らないぞ!」
うん、実らないでほしい。
だって、アレンとリナリーは両思いっぽいし。
もしアレンを取られたら、リナリーは…もしかしたらユウに興味を持っちゃうかもしれない。
とか考えちゃう私って、欲深いのかな…?
その時、ティキの元から蝶がひらりと飛んできて、リナリーの肩に止まる。
「これ以上僕の仲間に手を出したら、あなたを殺してしまうかもしれない…」
アレンの左手で、素早く蝶は仕留められていた。
「大丈夫、あいつには僕が行く」
「アレン!!
………!」
追い掛けようとしたが、その場から動けなかった。
「どうしたの?
僕に会えてそんなに嬉しい?
僕は嬉しいけどね」
「隼人お兄ちゃん…。
…さっき会ったばかりじゃない」
「あれ、そうだったっけ?
少しでも離れたら、長い年月が経ったようで…」
「そこをどいて、お兄ちゃん!
アレンが…!」
「嫌だね、どかない。
奈穂は僕の相手をしてよ。
楽しい楽しいパーティをしよう!」
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