5 そこでは、ブックマンの前に壊されたアクマが5体が。 爆発と共に、アクマは砂と化す。 「ブックマン、一体何が…?」 「襲撃があった。 小僧どもの所にも行っておろう」 …大丈夫かな…やっぱり、ついて行けば良かった。 「あ、リナリーや室長は?」 「僕等は無事だよ」 部屋の中から、リナリーを姫抱きした室長が顔を覗かせていた。 「香奈ちゃん、怪我は無い?」 「はい、大丈夫です」 しかしその時、部屋の中から轟音が響いた。 ブックマンが駆け付け、もう1匹侵入していたアクマを捕まえる。 今にもブックマンに仕留められそう。 「吐け、何用で参った?」 「クククッ…千年伯爵様からの伝言だ。 『時は満ちたv 7000年の序章は終わり、ついに戯曲は流れ出すv 開幕ベルを聞き逃すな、役者は貴様等だ、エクソシストv!!!』」 そこまで言うとブックマンの隙をつき、分裂したアクマが室長に噛み付こうとする。 「タダでやられねぇ!」 「室長、あぶない!!」 その時、爆発が起きた。 煙が引いた先には…。 「リ…リナリー…」 「良かった、起きたんだ…」 ホッとした空気もすぐに掻き消され、少年の叫び声が聞こえてきた。 「うわあああぁぁっ!!!」 そして、急に天井から突っ込んで来た少年2人が、反対側の壁にぶつかる事でやっと止まった。 「またアレで飛んできたな、ラビ…」 室長が呟くと、砂埃の中からラビが出てきた。 「悪ぃ悪ぃ! これ便利なんだけど、ブレーキの加減がちょい難しいんさぁ。 でも気持ち良かったろ?」 「気持ち良かったろ、じゃなくって! 何してんのあんた達!」 「あ、香奈。 あれ…アレン?」 ラビの後ろから出てきたのは…。 「小僧ども…っ!!」 「ヤバッ…」 アレンを担ぎあげ、怒り心頭のブックマンでした。 ←BookTopへ戻る [*前へ] |