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「うはやうごじゃいまぁしゅ…。
お腹空いた…」

夕食を食べずに寝てしまったから、当然だ。
既にユウは起きていて、朝食を食べている。

「香奈、おはよ」

「あ、おはよう…」

「顔が赤い」

「って、誰のせいだと思ってるの!
誰の!!」

「オレ達は至急、それぞれ次の任務に行かなきゃいけない。
お前は一旦教団に戻れ」

「もー!…って、え?」

「今朝、コムイから連絡があった。
オレは次の任務地が遠くて時間が掛かるから、朝一の汽車で行く」

「あ、そう…」

必ずしも2人で任務に行けるというわけでは無い。
数少ないエクソシストを、より多くの場所に向かわせるのは当然の事。

「もう行くな」

「あ、バイバイ…」

食べ終わったユウは、扉の外へ去ってしまった。
オーナーの奥さんが片付けに来た。

「もう行かれましたか。
若いのに大変ですよね。
まだほんの子供が、いつ何があるか分からない職業に就いてるなんて」

「そうなんですよね。
次はいつ会えるのか分からないから…」

思わず扉を開けて外に出る。

「ユウ…っ」

ユウの後ろ姿が見えたが、何も言葉をかけられない。

「…大丈夫だよね…?
…また、会えるよね?」

食事の用意が出来たと私を呼ぶ声が聞こえたので、中に入る。

それに気付いてユウが振り返るが、香奈はもう中に入ってしまった。

「…胸騒ぎがする。
何で、もう会えない気がするんだ…?」

気のせいだと自分に言い聞かせて、その場を去る。



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