5
あれから3年もの歳月が流れ、2人は15歳になった。
クリスマス直前で、任務先の町は赤・緑、そして雪の白で一面が染まっていた。
そんなクリスマスの雰囲気に包まれたその町に、香奈と神田はイノセンスを探しに来ていた。
イノセンスは無かったが、アクマの集団の退治は終了した。
今は、出店を見て回っている。
ユウは連れまわされている感じがしていたが。
「ユウ!
次はあそこの店に行こう!」
「チッ…職務怠慢」
「今日はクリスマスだよ?
しかも、ホワイトクリスマス!!」
「だからって…」
「ねぇ、これ可愛いよ〜」
「…………」
とある店でじっと立ち止まって見ている香奈のもとに、仕方なく歩いていく。
「ほら。
ハートが可愛いネックレス!」
「買えば良いだろ」
「こぉんな小さいハートでもね、中にはめ込まれてるダイヤは高いの。
今はそんなにお金持ってないよぉ〜…」
悲しげに嘆く少女が頭を抱えている。
「誘惑に負けちゃ、ダメだ…。
もう宿に行こう、買いたくなっちゃうから!」
酷くなってきた雪の中を、2人が歩き出した。
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