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私の対アクマ武器である蒼剣は、短剣の姿でジャケットのポケットに入れられていて、鞘から抜く。
ユウの六幻が日本刀ならば、私の蒼剣は西洋の剣。

握ると、鉄製の柄なのでヒヤリと冷たい。

――蒼剣、発動!――

刀身がスッと伸び、香奈が握り直す。

「さぁて、準備は良い?
ユウ」

「お前こそ。
女のくせして、オレに勝てると思うのか?」

「は!?」

ちょっとカチンときたので、何の前触れも無く斬りかかってみる。
あえなく防がれ、弾かれる。
まあまあの剣筋はあると見た。
…でも。

「イノセンス第1解放…」

蒼剣の刀身全体が青く光る。

「ユウみたいに中途半端な青じゃないから。
全てを真っ青に染めてみせる!」

僅かな微笑をたたえながらの堂々な宣戦布告。



二人の武器がぶつかり合い、弾き、斬りつける。
ユウが横一文字に斬りつけながら叫ぶ。

「災厄招来
界蟲『一幻』!」

先程の元帥との戦闘でも見たその攻撃はもう見切っている。
飛んできた怪物のようなものを、切り裂いて消し去る。
動かした軌跡には、水滴がほとばしった。

「…第1解放『蒼い水流』」

蒼剣を上下左右に動かし、十字架を描く。
その軌跡からユウに向け、膨大な量の水が溢れ出した。

「ぅわ…」

ユウはギリギリで逃げたが、それでもびしょ濡れになっている。

「…チッ」

思わず舌打ちしてしまった。
もう少しユウが逃げ遅れていたら、後ろにある木にぶつかっていたのに!

「なんかズルくないか?」

「ちっちっち。
甘いなぁ、神田クン。
君でもこういう特殊な攻撃は出来るはずよー?」

「(?…えっと…何だっけな…)
に…二幻式…!」

「ふぃ!?
(初心者が出来るの!?)」

ユウが右手で握る六幻から、左手の方へと光が伸びているではないか!?

「…六幻、二幻式」



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あきゅろす。
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