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それから私は病室で横になってぼーっとしていると、アレンが入って来た。

リンク付きで。

予想はしていたが。

だが、その後にユウも入って来たのにはビックリ。

「リンク…監査官と、ユウ、2人で話させてくれないかな…」

「私はウォーカーの監視を任されているのですよ」

「あぁ?
オレもかよ」

2人して睨まないで…とてもその視線が痛い…。

「リンク、僕は師匠との接触は禁止されてますけど、香奈と2人で話すのは禁止されてないですよ」

言いくるめられたリンクは渋々といった感じで出ていった。

アレン…。
ありがとう。

「ほら、ユウも、出ていってくれない?
何もアレンに嫉妬しなくても良いから」

「ばっ…そんなんじゃねぇよ!!」

照れ隠しか、物凄いスピードで出て行ったユウ。

「…香奈、神田の扱いが上手いですね。
自分から出ていくように仕向けたみたいですよ」

「付き合いは短いんだけどね。
…ちょっと待って」

ベッドから出て、扉を開けると…。

「…リンク」

「ウォーカーの監視です」

「………」

扉のすぐ目の前に、リンクが立っていた。

これでは会話内容が丸聞こえだ。

「あ…」

視界の端に写ったのは、紛れも無く婦長!

「婦長!
この人が私の安静を妨害するんですけど!!」

すると直ぐさま、数人に引き連れられていくリンク。

婦長パワーはすごい。

「…さて。
やっと落ち着いたね」

「そんなに人に聞かれたくない話ですか?」

「告白じゃないからね」

「あぁ、ガッカリ…とは言いませんよ?」

「言うようになったねぇ、アレンは」

「香奈には神田がいますから。
それで、話って…?」

「うん…。
…多分、アレンも、人には聞かれたくないと思う」

「!?
…何の話ですか」

「実は…なんだけど、」

一つ、深呼吸。

「…"14番目"」

「!!?」



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あきゅろす。
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