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「そういえば…、あなたって誰ですか?」
アレンと一緒にいた、金髪で額に2つホクロがある青年。
「アレン・ウォーカーを監視する事になっています、中央庁から来ました、ハワード・リンク監査官です」
ピシッと敬礼なんかしちゃって、なんだか軍隊みたい。
「…監視?」
「中央庁の奴らは、アレンが伯爵の仲間じゃないかって疑ってるんさ」
「あぁ…」
向こうにいた時も、話題に出ていた気が…。
考え込んでいると、私の意味ありげな表情に気付いたらしいリンク監査官に、話し掛けられた。
「ついでに言っておきますと、数日前から香奈、あなたの見張りも頼まれているんです。
ウォーカー程ではありませんが、記録はさせていただきます」
「はぁ!?」
…疑われたのか、私も。
一度ノアになってしまうと…面倒臭いな。
下手に喋ってしまえば、逆に疑われるだろうし。
「てゆーかさ、香奈は退院したわけ?
さっきアレンと歩いてる時に、寝てる筈の香奈が走り回ってるからさ、気になって追いかけたんさ」
「ちょうどお見舞いに行く途中でしたしね。
で、どうなんですか?
退院できたんですか?」
「あ…いや…。
実を言うと、さっき起きたばっかりで、まだ当分は入院させられるかも…」
「ぅわ…じゃ、ヤバイですね」
「え、なんで?」
「ここの婦長はすっげぇ怖いんさ!
オレらも何度脱走しかけて説教食らった事か…」
「うそ…」
「そーこの寝起きの子〜?」
後ろから声が聞こえてきて、アレンとラビが恐怖で固まった。
「いーつ外出しても良いって言いました〜?」
振り返ると、鬼よりも怖い形相で怒っている婦長らしき人がいた。
「まだ安静にしていなきゃならないのに!
さあ、帰るわよ!」
「は…はひ…」
引きずられるようにして、連れていかれる。
「あ、アレン、後で私の病室に来て〜!」
聞こえたかどうかは分からないが、4人のいる方に向かって大声を出した。
その直後に婦長にガミガミ怒られたが。
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