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そして、もう一度ベッドで横になる。
「コムイさん…私、ぴんぴんしてるんですけど」
「ダメだよ、婦長の意見に逆らっちゃ!
念のためだからね、すぐに退院できるよ」
「ゔ〜…」
「そうそう、リナリーが言ったかもしれないけど、引っ越す事にしたんだ。
レベル4にかなりのダメージを受けたからね」
「えっ!?
初耳です!!」
ちらっとリナリーを見ると、あっと思い出したような顔をしていた。
「ホームが変わるんですか…?」
「うん、団員達が帰りを待っていてくれる所がホームだよ」
「そうですね…」
少なくとも、この場所でなくとも。
私のホームに違いないんだ。
「まぁ、引っ越しの準備はこれからなんだけどね」
「荷物、まとめないといけないですよね?」
「そうだね」
「私の荷物、他の人より私がやった方が早く片付きますよ?」
「ダメだよ。
そんな理由で、退院日を早くできないよ」
ちぇー…。
「さて、少しは食べられるかな?
ずっと栄養素の投与だったからね、久しぶりに何か胃に入れた方が良いよ」
「私、神田に持って来るように言うから、食べたい物何か言って?」
リナリーがメモの準備をしている。
いやー…起きてすぐに食事ですか…。
いやでも、お腹が空いているのは事実だ。
リナリーにいくつか料理を言うと兄妹は出て行き、薬のニオイが充満している部屋で、久しぶりに1人になる。
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