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また起き上がったレベル4だったが、今度はクロスの容赦ない攻撃に遭ってしまう。
ブクブクの気持ち悪い体になったレベル4は、いい加減負けを感じてきたようだ。
「レベル4、逃げて!
あ、お兄ちゃん、方舟はどこに開いたの!?」
「さっきと同じ場所だから…近くはない」
「うそ…」
しかも、上空へ逃げていたレベル4は、待ち伏せていた他の元帥に狙われて、そこから上に進めない。
そこへアレンとリナリーが襲い掛かり…爆発が起きた。
「あーぁ…せっかく進化したレベル4が…」
「まぁ報告だけすれば良いんじゃない?」
「…お兄ちゃんは、レベル4を見た事あったの?」
「ないね」
「はぁ…」
「案外、今までにも居たけど、あの性格のせいで長くは保たなかったとか?」
考えられる…幼すぎでしょ。
「じゃ、帰ろっか?」
「あ、待って、まだアレン捕まえてない…」
「おい、待てよ!」
…この声は…!!
やはり、振り向けばそこにはユウが。
「あんな風に喧嘩別れして、俺の気が済むとでも思ってんのか?」
「別に。
ユウがどう思おうと、私には関係ない」
――…チッ
遠く離れている私にも聞こえるほどに舌打ちしたユウ。
よく聞いた、ユウのクセ。
「私、ノアなの。
知ってるでしょ?
それとも、遠すぎてこの顔も額も見えない?」
嘲るように笑いながら、地面に足をつき、ユウの目の前に歩いていく。
後ろから私を止めようとするお兄ちゃんの声が聞こえてきたが、それ以上は何もしてこなかった。
「黒の教団なんて嫌い。
イノセンスなんて嫌い。
エクソシストなんて、だーいっ嫌い!」
「…変わったな」
「当然でしょ?
私の中には、ノアのメモリーが息づいているんだから」
「それもそうだな。
教団より伯爵側の方がよかったんだもんな?
だから一方的に別れ話なんてしてきやがって」
その言い方にムッとしてしまう。
「別に、それは…!」
ここで、リナリーの名前を出してもいいんだろうか。
いいや、後でユウがコムイさんに半殺しにされるだけだもの。
「ユウが、いつもリナ…」
「俺は、ずっと奈穂だけを見てたさ」
「…え?」
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