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よぉし、頼まれた書類も片付け終わったことだし、そろそろ戻ろっかな。
そして香奈が廊下を歩いていると、リナリーが急いで目の前を走っていくのが見えた。
「リナリー?
そんなに急いでどうかしたの?」
「あ、香奈!
あなたも一緒に来て!」
「え?
な、何で?」
思わず室長の手伝いを思い浮かべてしまい、身構えてしまった。
「新しく団員が増えるんだって!!
いいから、早く!」
手を引っ張られ、共に走り出す。
そして、二人は室長室に勢いよく入った。
「リーバー班長!
新入りさんが来るって本当なの?」
「おぉ、香奈も来たのか。
…そうなんだ。
室長のやつ、今までオレにも秘密にしてたんだ」
「あ、そういえば、室長は?」
「さぁな、逃走中?
ところで、ティエドール元帥が適合者を見つけたらしい」
「それで、私達と同じくらいの歳だって?」
リナリーが身を乗り出してリーバー班長に聞いた。
「あぁ、そうだよ。
しかも、香奈・リナリーと同じ東洋系出身の少年だ」
「ねぇ、迎えに行ってもいい!?」
「あぁ、まぁいいが…。
少年は混乱しているらしいから、慎重に扱うように、いいな?」
わぁい、行こう!と、リナリーが言って、2人して地下通路へと走る。
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