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次は隼人お兄ちゃんも混じって、話が始まった。
「あなた達の伝統ある家からは、ノアが大量に排出してきたという事は知っていますカ?」
兄妹2人でハイと答える。
「そうですカ。
でワ、古い方舟が何故江戸から離れる事が出来なくなった、というのは?」
「ノアの中に裏切り者がいて、そいつが人間に奏者の資格を譲ったから、っしょ?」
お兄ちゃんの説明を聞き、そこで私は初めて知る。
「奏者の資格、って?」
「方舟を操る力の事ですヨv
その裏切り者は14番目と呼ばれていて、あなた方とは遠い遠い親戚にあたります。
あぁ…14番目は我輩が殺しましたガv」
「え、じゃあその14番目って人は、日本にある奈穂家の家系図に載っていますか?」
頭の中で考えてみたが、そんな名前は…。
「14番目、が本名ではありませんヨ?」
あはは…ですよね。
「あなた達のお祖父さんのお祖父さんのそのまたお祖父さんの時代に、あなた達の家系に外人の血が入ったんデス」
「だから私達は日本人よりも髪の色素が薄いんですね」
「そうです。
…隼人は奈穂よりも飲み込みが遅いみたいですネv」
「も、もう少しで理解できるったら!」
「話を元に戻しますが、私が言いたいのは、14番目の関係者に奏者の資格が渡ったと考えているのデス。
今回エクソシスト共が助かったのは、そのお陰のようデスv」
「14番目の関係者…それって、アレン・ウォーカーの事ですか?」
そこで、方舟内での見聞きした事を伝えた。
「ふむ…、やはりそうでしたカ…」
「処分しますか?」
「新しく方舟を作りましたが、やはり気になりマス。
後で、話してみたいですネv
なぜなら…奏者の資格を持っているという事は、彼が14番目の意志を継いでいるかもしれないのですv」
「それって、どういう…」
「分かりやすく言えば、彼自身が14番目なのかもしれない、という事デス」
…私と、似た部分を感じる。
「もしもそうなら、迎えに行かないといけまセンv」
…アレンが、私の…仲間…?
…いや、もしもの話だもの、違うかもしれない。
もし違っていたら…アレンは私の敵ってだけ。
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