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〜chocolatre〜
5
堂本と女子生徒が屋上へ向かった。それから、暫くして江井も屋上に上がっていった。

(何かあるな)

少しして、江井が駆け降りてきた。
“あの香り”を纏っていた。

(―――この香り。やはり堪らない…)

「廊下は走らないように」と注意し引き留めようとしたが、よく聞こえなかったのか、江井は無視して走っていってしまった。
知らずにニヤリと口角が上がった。
その時、堂本が現れた。

「さっき走って行ったのは、江井君だよね」

堂本が胡散臭そうな表情でこちらを見ている。

「さぁ…」

と答えて、堂本も白浜の横をすり抜け、階段を降りていった。

―――やはり、江井は…。

毎回、赴任した学校で、気に入った生徒を犯してきた。
犯された生徒は、決して誰にも言うコトはない。
その理由は、同性に犯されたなどと言えないというのが一つ。
そして、口の上手さと教師という立場を利用して、自宅に連れ込み、撮影をしたのも、彼らの口を塞いだ理由の一つ。

江井は本来なら、自分の食指の動くタイプではない。だが―――。

(コレは、楽しみが増えましたね)

またニヤリと白浜の口角が上がった。

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あきゅろす。
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