〜hot chocolate〜 6 「こっちはどうかな〜?」 ジンジンと痺れるような感覚を帯びた胸を置いて、楽しげな声と共に、胸を弄っていた指が、腹を伝い、股間まで降りてきた。ズボン越しにやわやわと揉まれる。 「んっ……」 「こっちも勃ってきてるね」 「は……っ…」 形を確かめるように撫で、スリスリと陰茎を擦り上げたかと思えば、コリコリと睾丸を揉み込まれる。 「…く…ぅんっ」 重くなっていくのを感じる。認めたくないが、与えられる刺激が布越しである事がもどかしい。そう、思い始めた時―――。 「ちょっと待ってて」 相田が手を止め、離れていった。 笑い疲れ、更には、あらぬ刺激を受けた身体は、軽くダルくなっている。相田が、離れていくのをぼんやりと見送った。 右手の襖の向こうへ消え、ガサゴソと何か漁っているような音が聞こえる。 ―――今の内に、逃げなきゃ…。 とりあえず、ここから出ないと……。 はだけたシャツなど今は構ってられない。這うように、カバンのもとへ向かう。 「じゃーん!って、あれ?」 見付かった―――。 カバンに手を伸ばしたところで、後頭部を、正確には後頭部の髪を掴まれた。 「ダメだよ、逃げちゃ」 愉しげな口調だが、捕まえる力には容赦がない。 「痛っ!」 動かない首で、視線だけ向けると、もう一方の手に、何やら液体の入ったボトルを持っているのが見えた。 「痛いのキライなら、気持ち良いのは好き?好きだよね」 言いながら、ズルズルと後ろへ引き摺られる。首が抜けてしまいそうだ。痛みに、引かれるまま、ついていく。卓袱台辺りへきたところで、頭を下へ叩き付けるように、畳に投げ出される。 「ぐっ…!」 仰向けで投げ出され、勢いで、畳に、後頭部を打ち付けた。痛みにクラリとしたが、何とか起き上がろとした。 ダンッ! と音を立て、卓袱台に叩きつけるようにボトルが置かれた。 「大人しく、出来るよね?」 表情はにこやかなまま、告げる声も軽い、が、何故か、逆らえない、逆らってはいけないと本能が言う。 そのまま、起き上がる事も出来なくなる。 それを見て、 「んじゃ、脱ごっか」 「うわっ」 あっという間にベルトが外され、ズボンが下着ごと、脱がされ、放り投げられる。 ズボンと下着を抜かれる時、浮いた腰の下に、半分に折った座布団が差し入れられ、腰が浮かされたままにされる。 恐怖と羞恥、そして、その手際に、呆然としている間に、足を開かれその間に身体を割り入れられ、閉じられなくなってしまう。 そんな祐輔の事など気にも止めていない様子で、卓袱台の上のボトルを手に取り、とろりとした液体を指に絡ませると、その手をすっと股間に伸ばしてきた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |