〜hot chocolate〜 5. 口内で、硬くなってきたのを感じた頃。 頭が後ろに引かれ、口内から、ずるりと抜かれた。 「…はぁっ…」 ふざくモノがなくなり、大きく息をつく。 ―――お、わ…った…? これで、解放される…と淡い期待を込めて見上げる。 そんな期待を握り潰すように、頭頂部の髪を、鷲掴みにされると、頭を堂本の目の高さまで引っ張り上げられる。 「痛っ!」 痛みから逃れる為、つられて、膝立ちになる。 頭皮ごと、一塊で髪が抜けてしまいそうだ。痛みに目を瞑ると、溜まっていた涙がぼろぼろと溢れた。 必死に、手を払おうとするが、髪を絡めとり、固く握られている指は、ほどけない。 薄く目を開けると、ギラギラとした獣の瞳にぶつかった。 ―――殴られるっ! もっと素直に従っていれば良かった。 歯をくいしばり、ぎゅっと目を瞑り、衝撃に備える。 しかし、いくら待っても衝撃は来ない。 変わりに耳元で、 「…たぐらい使え、コラ!」 怒鳴り付けられ、キーンと耳鳴りがする。 ぱっと、掴んでいた手が開かれ、支えを失い、床に崩れ落ちた。 崩れたままの頭を掴まれ、起こされると、 「オラっ、口開けろ」 と命じられた。 ―――あ…。 目の前のモノ…。祐輔の唾液で、テラテラと濡れて光るソレは、太さを増し、そそり勃っている。 終わりではない事を知り、おずおずと唇を開くと、一気に押し入ってきた。 「…ぐぇっ」 気のせいではなく、やはり大きさが増している。 頭を掴んだ手だけでなく、いつの間にか腰まで使われている。先程とは、苦しさが違う。 …かぽっ、かぽっ…。 「…んぐっ…ぐぅっ」 ちゅっ…くちゅ…。 粘膜の鳴る音と、漏れる声が耳につく。 喉の奥まで蹂躙されていく。 早く…早く…。 一刻も早く終わってくれる事だけを考える。 ひたすらコトが過ぎるのを祈っていた祐輔に、堂本が終わりが近い事を告げる。 「…出すぞ…」 「…っ…!」 ―――イヤだ! このまま口に出されたくはない。ついさっき後悔したばかりなのも忘れて、抵抗を試みる。必死に逃れようとするが、力で勝てる訳もない。 「暴れるんじゃねぇ!」 ダンっ 音を立て、床を踏み鳴らされる。与えられた痛みが過り、抵抗する気力も踏みつけられてしまった。 堂本が、より激しく頭を前後させ、スパートがかかる。 無理な動きに首が痛む。 「…っく…」 堂本の声が聞こえ、深く挿し入れられたところで、放たれた。 「…んん!」 全てを吐き出すように、二、三度抜き挿しを繰り返される。嗅ぎ慣れた青い臭いが鼻に抜ける。 祐輔に、追い討ちをかけるように、堂本が言う。 「飲め。溢すんじゃねぇぞ」 出しきった後も口内から抜かれない。 こく…。 こくり…。 飲み込んだのを確認したのか、頭を引かれ、ずるりと抜き取られた。 「…っはぁっ…ゲホっ…ゲホ」 そうして、ようやく、開放された。 どれくらい経ったのか…、気が付くと、二人はいなくなっていた。 のろのろと立ち上がると、制服のホコリを払った。 そうして、ポケットに携帯が入っている事を確認して、教室を出た。 [*前へ][次へ#] [戻る] |