〜hot chocolate〜
2
―――チッ。
一番に、祐輔のナカからザーメンを掻き出す事にする。
意識がなく、力が入っていないせいか、白浜の淫虐のせいか、蕾は指をすんなりと飲み込んでいく。熱く、柔らかなナカから、白濁が内腿へ伝い下りてくる。
―――チッ。
(どんだけ出しやがった、アノ野郎…!)
女相手ですら、ここまでしてやったことがなかった。
いや、そもそもナマでは絶対に、ヤらない。それは、相手を気遣っているのではなく、“面倒臭いから”だった。後始末をしてやる気にもならないし、病気を感染されたり、孕みでもされたら厄介以外のなにものでもない。
ぐちゅ…
指に白浜の白濁が絡み付く。自分のモノでもイイ気はしないのに、他人の精液に触れるなんて気持ちが悪い。
だが―――。
祐輔の胎内に他人のザーメンがあることが、無性に腹が立つ。
指などではなく、自らのペニスで掻き出したい。
「―――ょっと、……ちゃん…」
直接、自分の精液を流し込んで、ナカを洗い出したい。
「ちーちゃん!何やってんの!?」
「んっ、あ…!」
「ぁあ?」
制止する相田の声に、はっと我にかえる。
祐輔の跳ねる腰を、空いた左手で無意識に押さえ付け、孔内を掻き回していた。
「大丈夫!大丈夫だから!」
視線を上げれば、いつの間にか意識を取り戻していた祐輔を相田が必死に宥めていた。
「大丈夫、すぐ終わるから!」
「…んっ…ふっ……」
祐輔は相田に宥められ、縋り付き、堪えている。
フワリと祐輔の香りが香った。
(…何なんだよ…!)
穂積なら安心って事かよ―――。
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