〜hot chocolate〜
1
家に着くと、早速、風呂に湯を張り始めた。
とにかく、祐輔を浄めたかった。それも、祐輔が意識を失っている内に、気付かない内に、浄めてやりたかった。
「ゆっぴょん、とりあえず、拭くね」
祐輔を起こさないように抑えた声で、言う。
座布団を枕にし、一先ず寝かせ、ぐったりとしている祐輔の、涙の跡と、口許の乾いてこびりついた白濁を、湯が溜まるまで、見ていられなくて、お湯で湿らせ、よく絞ったタオルで、拭いてやる。
「……」
堂本は黙って祐輔に背を向けて座ったまま、怒りのオーラを漂わせ、動かない。
祐輔の顔を拭う。が、涙の跡はともかく、乾いたザーメンは上手く拭き取れない。水分を得て、ヌメリを取り戻し、ヌルヌルと広がるばかりで落ちない。あまり、力を入れて擦っては、起こしてしまう。
(ちゃんとお風呂に入れなきゃダメだ)
やはり、ちゃんと風呂で洗顔ソープやボディーソープを使って洗わなければ、キレイにならないようだ。
(それに、早く掻き出さないと―――)
早く、祐輔の胎内の白濁を掻き出さないといけない。身体に良くないし、何より、祐輔のナカに自分以外の精液が注がれている事が耐えられない。
「そろそろお湯が溜まる頃だから、支度してくるから、見ててね」
堂本に、そう告げてタオルや未使用の下着、着替えを用意しながら考える。
祐輔を抱いた時、ゴムを使った。けれど、本心は―――。
(結局、ボクも…)
祐輔にナマで挿れ、祐輔をナマで乱れさせ、祐輔をナマで感じ、祐輔をナマでイかせ、祐輔のナカで達したい―――。
ソレを白浜は―――。
「オフロガワキマシタ」
思考を遮るように、静かな室内に、機械的な音声が流れた。
「ちーちゃん、お風呂の用意が出来たよ。ゆっぴょん、お風呂に入れるの手伝って。気を失ってる、今の内にキレイにしてあげたい」
「…そうだな。アノ野郎の精液は俺が掻き出す」
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