〜hot chocolate〜
9
せっかく、安寿子を勧めようとしたのに、堂本には断られてしまった。
それどころか、家に押し掛けられ、また、犯されてしまった。
しかし、まだ、相田がいる。せめて、相田だけでも片付けたい。
『先輩に、お話があるんですけど、イイですか?』
相田にメールを送った。
『なぁに?デートのお誘いならいつでもOK!』
と、すぐに、チカチカと絵文字の踊るメールが返ってきた。
『友達の女の子に、先輩を紹介してくれって頼まれたんですけど』
と返す。(安寿子は友達ではないが、面倒臭いのでそういう事にしておいた)
また、すぐに返信があった。今度は、絵文字は踊っていなかった。
『可愛い?』
『もちろん、可愛いです!』
と返す。
『そっか、じゃあ会ってみようかな』
返ってきた文字のみのメールに、ぱあっと視界が明るくなるのを感じた。
(相田の気が変わらないうちに―――)
早速、安寿子のアドレスを送信した―――。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!