〜hot chocolate〜
7
「イ、イヤです」
「ぁあ?」
ギロリと上から睨み付けた。
「か、彼女とヤればいいじゃないですか」
「いねぇ」
「女の子なんて、選び放題でしょう!」
「……出来りゃ苦労しねぇんだよ」
祐輔に聞こえないような声で呟く。
「…勃たねぇんだよ」
逃げようと立ち上がった祐輔を、ベッドに突飛ばす。
「うわっ…!」
ベッドを降り逃れようともがく、祐輔のベルトを掴み、捕えた。
「よっぽど、頭悪いか、痛いのが好きなんだなあ?」
と、言うと暴れていた祐輔がぴたりと止まった。
そのまま、カチャカチャとベルトを外していく。
ズボンと下着を脱がすと俯せに、反転させた。
「…ヤ…。止めて…くだ…さい」
脱がされ、祐輔からか細い蚊の鳴くような声がしたが、それ以上抵抗もないので、無視して先に進める。
ポケットから、シャンプーや化粧品のサンプルのように小分けにされたローションを取り出す。
腰を掴み、尻だけ突き出す姿勢を取らせる。
「ひぃ…!」
封を切り、ローションを指に絡ませ、後口へ這わせる。
クプ…と、指一本を、まずは挿し入れる。
「…ん…痛……!」
軽く、内部を掻き回してゆくとゆらりと祐輔から甘い香りが、立ち昇ってきた。
(来たな…)
指を一度抜き、もう一本増やして、挿し入れる。
「……あ…くぅ…」
クチ…クチ…。
「…はぁ…は、痛っ…あ…ん…!」
ぐちゃぐちゃ…。
ナカを掻き混ぜ、前立腺を揉み込み、蕾を解していくと、室内に、祐輔の上がっていく息遣いと、ローションの鳴る音が響いた。
「……っ…う…、はぁ…ん…ヤダ…」
立ち昇る祐輔の香りが部屋に満ちていく。
同じ室内でも、体育倉庫より狭い分、濃度が高い気がする―――。
(やっぱり、たまらねぇな)
ポケットからゴムを取り出し、香りに当てられ、すっかり硬くなった自身へ装着する。
「…ひゃ…」
自らを祐輔の蕾へ宛がい、ぐぐ…っとゆっくり挿入する。
「ひぁ…いや…あ…あん…!」
根元まで挿し込むと、祐輔から、甘い声が漏れた。
「これじゃ、“ご褒美”だなぁ」
ズルリと半分、抜いた所で動きを止める。
「…ご褒美…な…ワケ…ない…だろっ!」
「でもなぁ…」
そう言う祐輔の“状態”に、ククッ…と思わず喉が鳴る。
「こっちの口と」
つぅ…と健気にペニスを半分、咥え込んだ祐輔の縁を撫で、
「…あ…」
「こっちの口は」
すっかり屹立し、ぽたぽたと雫を垂らす祐輔の鈴口に手を伸ばし、グリッと爪を立てた。
「ひぁっ!」
すると、堂本を、きゅ…きゅん…と締め着けてきた。
「気持ちイイって言ってるぞ?」
「…気持ち…イイ……ワケ…ない…だろ」
「締め付けて、何、言ってやがる」
ククッ…。
「そんなに嬉しいか」
「…れしく…な…イヤ…だ…」
グチュン!
『イヤだ』という祐輔に、根元まで押し込んだ。
「……んっ、やぁ…!」
祐輔の背中が反り返った。
腰を両手で掴み直し、祐輔の前立腺を狙い、掠めながら、深く浅くピストンを繰り返す。
「…あ…は、ん…ひぁ…」
突き上げる度、ビクビクと、祐輔の身体が痙攣する。その度、堂本を甘く締め付けてくる。
右手を腰から、張りつめた祐輔のペニスへと手を滑らせる。
「ふ…やぁん…!」
腰を打ち付けながら、祐輔の茎をシコってやる。
「あ…あ…イ…ヤだっ…あんっ」
扱いていると、絶頂が近いのか、手の中でペニスが、打ち込んでいる肉壺が、ビクついてくる。
「……やあっ…!」
「クッ…!」
祐輔が達した、その肉壁の収縮に、ゴムのナカへ、精を吐き出した。
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