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僕の部内戦争
僕の部内戦争 1日目 前半戦
「あ〜・・・部活も久々だぁ」


夏休みのおわり頃、
俺は5泊6日で横浜に行ってきた。

まぁ、家族旅行って奴だ。

めっちゃ楽しかったが、
部活を休んで行かなきゃいけないのは
ちょっと嫌だった。

俺が入ってる部活は
男子バスケットボール部。
しかし、
部員はギリギリの5人しかいない。

陽一、彰、海斗、駿、そして俺だ。

『おぉぉぉ!!!隆太郎!!!!
  おまっ、こんなに大きくなってぇぇぇ!!!!』

部活につくなり陽一が大声で叫んだ。

『うるせーよ!
  いや、てか6日くらいで身長変わる!?』
ありがとう、駿。
それ俺も言おうとした。

俺がハハハッと笑うと、
あいつらも釣られて笑った。


あ、土産買ってきたんじゃん。

「まぁまぁ、土産買ってきたから、
  彰と海斗も呼んでこいよ!」
そう俺が言ったとき、
急に2人の顔が曇った。

「・・・え、どうした?」

なんか変なこと言ったか??

『まぁ!!あいつらのことなんかほっとけって!!
  で、なに!?何買ってきてくれたの!?』
陽一が抱きついてくる。

「あ、ああ・・・
  なんか、変な飴みたいなの・・・」

なんだこの違和感・・・

『え!?
  ラーメン飴しょうゆ味!?
  ブハハハハ!!!絶対マズイだろ!!』

駿はずっと微妙な顔して
黙ってる。


『一個もう食っていい!?
  ・・・なにこれ!しょっぱ!!!!』

陽一はずっとこの場を誤魔化そうとしてる。

・・・なんだこれ・・・・。

――――――――――――――


俺は、彰と海斗に聞くことにした。
あいつらなら、
何か教えてくれるだろう。


「なぁ、あきr『隆太郎〜〜〜〜!!!!!!』

彰が抱きついてきたよ☆
「うわぁぁぁ!!やめろぉ!!!
  わ、馬鹿、なにキスしようと・・・!
  ばっ!!!と、とめろ!!!海斗!!!!」

『彰、やめたれ。』

すっ、と彰の力が弱まった。

『チェー。』

・・・助かった。



「お前らに、土産をやる前に聞きたいことがある。」

俺は自分でも
唐突な切り出しをしてしまったと思った。

『・・・駿と陽一のことか?』
海斗が言った。
「ああ。」

ふー、とため息をついて
海斗が話始めた。

『俺ら、一昨日花火しようみたいな
 話になったんさ。
 で、あいつらが花火買出し班だったんよ。
 部活終わったら花火買って土手くるって
 言ってたんだけど・・・』

そういえば、旅行に行く前、

『いいし!!!お前1人で旅行行っちゃうなら
 俺ら花火してやるし!!!』

 と彰が言っていた、気がする。

彰が続けた。
『あいつらがいつまでもこないから
 向かえに行ったら、
 他中のバスケ部の連中と
 花火してやがったんだよ。』

「え・・・」

『それで何してんだって言ったら
 不思議そうな顔してどっか行きやがった!!!』

彰が怒りながら言った。

「マジで?」

それでいつも4人でいるのに
今日は2人、2人でいるのか。


なにか重たい空気のまま、
その日の部活は始まった。

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あきゅろす。
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