Bus stop 2
いつものバス。
秩序学園高校前の発車時刻、午後5時43分。
あれ…?
バス停にスコールの姿が見えない。
なんだ、昨日は何も言ってなかったじゃないか。乗れないなら、一言そう言ってくれないと。
こっちはわざわざこの時間まで待ってるんだぞ。
ザックスと遊んでても、5時半で俺1人抜けて帰ってるんだからな。
待て。嘘だろ?
ホントに居ないのか?
嘘だよな…。
あーもう、この信号待ちの間に走って登場しろ、スコール!
来い、来い、来い、来い。
来い!!
「発車シマス。オ掴マリ下サイ」
ぷっしゅー。
来た。
額にうっすらと汗をかいたスコール。一生懸命に息を整えてる。
ザックスが言ってたけど、これって所謂『アイ』ってヤツなんだって?
「……大丈夫か?」
あまりに苦しそうなんで、ついつい声をかけた。
「ああ、あんたか。偶然だな」
偶然……偶然ね?
……
………
…………
一生言ってろ、この鈍感大バカ野郎。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!