Bus stop 1
(学パロ@別の高校)
別にあんたと約束した訳じゃない。
別にあんたを待ってる訳でもない。
俺が待たせてるつもりもない。
秩序学園高校前、午後5時43分の、いつものバス。
だから、約束なんてしてない。
だから、待ってなんていない。
だから、待たせてる訳がない。
あああ、長針が8を指してしまう。
してない。
絶対してない。
ばたばたばたばた。
額から汗が吹き出る。鞄が重い。長い傘が邪魔だ。
まずい、まずい、まずい。
乗り遅れる!
あの角。
角を曲がれば。
角を曲がらないと、バス停が見えない。
バスはもう来てるのか?
行ったのか?
まだ来てないのか?
携帯を見る余裕もない。
「発車シマス。オ掴マリ下サイ」
ぷっしゅー。
はぁはぁ、はぁはぁ…。
やった、間に合ったぞ。
「……大丈夫か?」
……
……
「ああ、あんたか。偶然だな」
(→ クラウド視点へ)
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!