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抗いし定め

 一護は何処かぼんやりしているルキアを見て溜息を吐いた。
 そろそろ、この前の虚の事件で尸魂界にはばれただろう、そして、近くに居た死神の力を持つ一護を認識したはずだ。
 ルキアはきっと気づいている。
 だから、ぼんやりと最近している事が多いのだろう。

「ルキア。」
「な、何だっ!行き成り現れるではないっ!」

 声を掛けただけなのにこんなにも過剰な反応を示すルキアに一護は苦笑して肩を竦める。

「さっきからオレはここにいたぜ?気づかなかったのか?」

 一護の言葉にルキアは顔を顰める。

「嘘だろう。」
「本当だ。」

 一護は意地っ張りなルキアに苦笑しながら隣に座っていいか確認を取る。
 許可を得た一護はルキアの隣に座り、空を見る。

「ルキア。」
「何だ?」
「もし、自分を責めているのなら、それは間違いだぜ。」
「えっ?」
「オレはお前に会わなければこうして戦える力を持つ事は出来なかっただろう。だから、感謝の気持ちはあってもお前を責める気持ちは微塵もないんだ。」
「一護。」
「もし、お前の身に何かあれば切る捨てろ、とは言わないでくれ、絶対に助けに行くから。」

 まるで先を知っているように言う一護にルキアは目を丸くした。

「一護。」

 ルキアの方を向いた瞬間、ルキアの持つ伝令神機が反応する。

「虚か…そんじゃ、行こうぜ。」
「あっ、ああ。」

 二人は駆け出した、たとえこの先何があろうとも…。そして、その出来事はすぐに来たのだった。

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あきゅろす。
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