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抗いし定め

「何を馬鹿な事をするのだ、貴様らはっ!」

 ルキアに今後起こる事を包み隠さず話すと叱責を受けた。

「仕方ねぇだろ、ああしないとあいつの気がすまないからな。」
「それでも貴様ならもっといい方法があっただろうに。」

 ルキアの中の自分の評価があまりにも高い事に一護は驚くが、それを表に出さず、頬を掻いた。

「だってさ。」
「だっても、クソもあるかっ!」
「……。」

 ルキアの言葉に一護は苦笑を浮かべる。

「仕方ないだろう。」
「……。」
「こうでもしないと、この先の事を考えれば…な。」

 ルキアはまただ、と思った。
 一護はたまに何か先を見ているような、懐かしむようなそんな表情をする。その表情があまりにも痛々しくて、ルキアは直視できないでいた。

「…あまり一人で抱え込むな。」
「……。」

 ルキアの言葉に一護は軽く眼を見張り、すぐに淡く微笑んだ。

「抱えてなんてねぇよ。」
「貴様は…。」

 ルキアは呆れた顔をするが、彼女がこれ以上何も言わない事を知っていたので無駄な体力を使わないように彼女の言葉を聞き流した。

「ルキア。」
「何だ?」
「頼みがあるんだけど、いいか?」

 珍しい事を言う一護にルキアは力強く頷いた。

「わたしで出来る事ならばなんでも言ってくれ。」
「ありがとう。」

 一護はルキアに虚の殆どは自分が引き寄せるが、それの零れカスの昇華を頼んだのだった。

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あきゅろす。
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