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抗いし定め

 自分が危険分子など考えた事もなかった。

『黒崎一護、貴様は力を持ちすぎ、この尸魂界にとっても現世にとっても悪影響を与える。』

 仲間が…大切な人が傷つくのが嫌だった。

『何故だ、何故一護をっ!』

 自分を守ろうとする仲間……。

『決定したのだから、仕方ない事なのだ。』

 しかし、覆す事のない決定事項。

『駄目だっ!一護、俺が隊長を辞めてでも……っ!』

 一番大切で、愛した人の言葉に自分は首を振った。

『抗うのなら、死で償ってみろ。』

 失いたくないのだ…、仲間と同じ…いや、それ以上に大切だから。

『何故だっ!』

 声が泣いている。

『一護っ!』

 さよなら、と最期の言葉を呟いた。


 そう、あの時、黒崎一護は死んだはずだ。

――死ぬなっ!

 その言葉がこんな道を用意したのだろうか?
 今自分は確かに生きている、だけど、その体はあまりにも幼い。
 そして、自分はもう一度黒崎一護として生きる事になるとは、死を覚悟した時の自分には分かるはずもなかっただろう。

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あきゅろす。
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