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抗いし定め

「なあ、これは何だ?」

 目を輝かせて、雑誌を見るルキアに一護はうんざりした。
 来なければいいのに、と心底思っていた事が来てしまったのだ。

「最近騒がれている…霊能力者だな。」
「ふむ、近々この辺に来るようだな、行ってみないか?」
「……。」

 期待しているルキアに一護は首を横に振った。

「悪いが、オレはこういったものは一切行かないようにしているんだ。」
「何故だ?」

 一護の回答が気に食わないのか、ルキアは唇を尖らせた。

「昔、そういったので霊をうじゃうじゃと連れ帰った事があって、すげぇうんざりした覚えがあるからな。」
「……。」

 ルキアは一護の霊圧を思い出し納得する。

「確かに貴様の霊圧は何かを引き起こすような所があるな。」
「だろ。」
「…………やはり、嫌か?」

 まだ完全に諦めていないルキアは目に涙を浮かべ、懇願する。

「………分かった、死神化すりゃいいんだろうっ!」

 一護はかなり鬱陶しいと思ったのか、ついついそう言ってしまい、ルキアはしたり顔で頷いた。

「よし、約束だぞ。」
「……。」

 一護は滅茶苦茶面倒な事が起こる事を悟った。

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