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二つの魂

 冷たい雨が降る。
 声が聞こえる。

――自分は死んだのではないのか?

 ふっと彼女が目を開けると、半透明で今にも消えそうな自分の姿が映った。

――ああ、死ぬのか……。

 彼女は自嘲するように口元を歪めるが、すぐに悲鳴を聞きつけ、消えかける足を動かした。

――オレは死神だ…たとえ、消えようとしても…守るべきものは守らねぇとっ!

 その思いだけで彼女は地面を蹴り、そして、運命を動かす出会いをするのだった……。

 それは偶然なのか。
 それとも運命の悪戯なのか。
 彼女はもう一度、その刀を振るう。
 大切なものを守るために――。

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あきゅろす。
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