白をはためかせて
5
「あんた、またあん時の事思い出しているの?」
顔を顰めるたつきに一護は苦笑する。
「バレた?」
「バレバレだっ!」
「まあまあ。」
たつきをなだめる一護は不意に視界の端に入った黒髪に項垂れる。
「どうしたんだ?」
「……いや…、オレとしては助かるけど…なんであいつ小学校じゃなくて、こっちにいるんだ?」
たつきは怪訝に思いながら見ると、そこには小柄な黒髪の少女がいた。
「…見かけない顔だね。」
「そりゃそうだろ、あいつ死神だぜ。」
「……。」
一護の言葉にたつきは納得する。
「あんたも苦労しているんだね。」
「うっせーっ!」
一護は本気で頭を抱えながら今後の事を考え始めた。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!