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橙ネコと氷雪の隊長

 しばらくおランと話していた一護だったが、日も傾いてきたので帰路につくと、大勢のネコやら犬やら、変わり種には猪までいた。

「てめぇら、何の用だ?」
『ボスがお呼び何だよ。』
『大人しくついて来い。』
「……。」

 一護は目を細めた。

「誰が……。」
『――っ!』
「ついていくかよっ!」

 瞬歩を使い相手の不意をついた一護はそのまま攻撃を始める。
 数分後、一護の周りには多くの屍が出来ていた。

『……つ…強い……。』

 辛うじて意識のある奴の目の前に前足を落とす一護は冷めた目で自分を襲ってきた連中を見下ろした。

「おい、あんたらは何の用で、オレに襲い掛かって来たんだ。」
『ぼ、ボスが…可愛い子を集めて来いって言って……。』
「ほお。」

 一護が目を細めた。

『一護はん……。』
「……。」

 行き成り声を掛けられた一護が振り返るとそこには傷だらけの銀三郎の姿があった。

「あんた、どうしたんだ?」
『一護はんは…大丈夫やったんやね。』
「………オレは?」

 銀三郎の言葉に一護は顔を歪める。

「おランは?」
『連れていかれた……。』
「……。」
『何も出来んかった、おランを守る事が出来んかった。』
「……。」

 一護は銀三郎の傷を見て彼が果敢に挑んだのを察した。

「おい。」
『ひにゃっ!』

 一護の怒気に気づいて荒くれ者は悲鳴を上げた。

「お前らのボスとやらの所に案内してくれ。」
『ひっ!』

 般若を背負う一護は辛うじて意識のあった奴を連れ、ボスとやらの隠れ家まで向かった。

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