橙ネコと氷雪の隊長
1
これは一護が冬獅郎に正体がばれる前のお話…。
一護は猫の姿で流魂街の森にいた。
因みに、一護は冬獅郎のお供で今回ここにいた。
冬獅郎は任務で、この近くで出現した虚の退治のために来ている。隊長が出陣するほどでもないのだが、本人は息抜きの為にやってきたのだ。
一護は猫の自分が何も出来ないのを知っているので、大人しく森を散歩していたのだが……。
「…………ふーん。」
なんとも気のない言葉だったがその口元は嬉しそうに歪んでいた。
「こりゃ、早く終わるな。」
一護の口から漏れる言葉はどこか楽しそうだった。
一護は瞬歩で後ろに下がると、先ほど一護がいた位置に虚の爪が刺さる。
「本当は人間の姿がいいんだが、冬獅郎の役目があるからな。」
一護は木の上に上り、そして、手足に霊圧を込め。猫の姿のまま白打を打つ。
虚は絶叫し、その声が冬獅郎や同じく任務についていた乱菊の耳にも届いたのかこちらに向かう気配がした。
一護は取り敢えず、二人と合流するために今回狩った獲物を咥え、そちらに足を向ける。
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