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橙ネコと氷雪の隊長

 それから、一護は冬獅郎のお陰で彼の部屋で過ごすことになり、昼間は散歩をするか、十番隊の執務室にいた。
 始めのうちこそは皆珍しそうに見ていたが、だんだん一護の存在になれ、彼女を構おうとしていた。

「あら、一護じゃない、隊長なら今いないわよ。」

 出迎えてくれた乱菊に一護は1鳴きして、お気に入りの場所に寝そべる。
 しばらくしてから、冬獅郎の霊圧を感じ、一護はとことこと扉の前に座る。

「今、戻った。」
「隊長〜、可愛い彼女が待ってますよ。」
「何なんだ、その彼女は。」

 乱菊の言葉に冬獅郎は眉間に皺を寄せた。

「ほら、一護です。」
「…………来てたのか?」

 冬獅郎は乱菊の言葉を半分無視して、一護を抱える。

「隊長、どうでした?」
「虚退治に今から出ないと行けねぇ。」
「今からですか?」
「ああ、三班と六班を連れて行く。」
「大丈夫何ですか?」
「平気だ、準備が終わり次第出発する。」

 乱菊は溜息を吐き、地獄蝶を使い伝令を伝える。
 そして、慌しく冬獅郎が出て行くと、乱菊は一護に話しかける。

「本当にあんたの旦那さまは忙しいわね…って、一護?どこ?」

 乱菊は周りを見渡し、一護を探すが、残念ながら彼女の姿はすでにそこにはなかった。

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あきゅろす。
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