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橙ネコと氷雪の隊長

 一護は人気のない場所にいた、そして、血まみれの己の体を見下ろしながら苦笑する。

「…無様だな……。」

 不意に一護の瞳から一筋の涙が落ちた。

「……護れなかった……。大切な人を……、オレは……無力だ……。」

 次々と零れる涙は地面を濡らす。
 一護は目の前が霞むのが涙の所為だと思ったが、実際は出血の所為だと思っていなかった。

「………戻らないと…。」

 一護は猫の姿に戻るが、その瞬間、その小さな体が傷や疲労に耐えられなかったのか、彼女は意識を失った。

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あきゅろす。
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