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セブンス・リート
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2人をぽかんと見つめていたジョイスは、名乗られたことに気ついて慌てて姿勢を正した。

「あ、えっと、オレはジョイス・フライハイト! よろしく!」
「ジョイスだね。アークから話は聞いているよ」

シルバとリーリエが椅子を引いて立ち上がった。

「『お茶目な音の仕掛け屋(トンボイトン・ギズモ)』へようこそ。直してほしいものがあるそうだね」
「そうなんだ。これ…」

フォークにスコーンを刺したまま、ジョイスは首から下げていた録音機を渡した。

「最近調子悪くて。録音しても音が変なんだ」

録音機を手にとったシルバの顔つきが変わった。今までの優しいそれとは違い、真剣な眼差しで視診を始めた。
懐から小さな金槌を取り出すと、録音機の外装を叩いて耳に当てた。

「音(フォノ)が乱れてるな…少し借りてもいいかい?」
「あ、うん…」

ジョイスが頷くのを確認すると、シルバは再生ボタンを押した。今朝録音したジョイスの歌声が途切れ途切れに聞こえてくる。

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あきゅろす。
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