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セブンス・リート


当惑するジョイスをよそに、アークは慣れた様子で店の奥へ声をかけたが、返事はなかった。

「…留守なんじゃねーの」
「いや、多分採集中だ。呼んでくるから待っててくれ」

そう言うと、ジョイスが止める間もなくアークは身を翻して出ていってしまった。

取り残されたジョイスはしばらく所在なげに立ち尽くしていたが、そこは元来の性格に逆らえず、部屋を見渡すうちに瞳に好奇心という名の光が宿ってきた。
もともと正体不明のものには危険を無視して近づいていくタイプである。分からないものだらけのこの店が、ジョイスには宝の山に見えた。

「見てるだけならいいよな…オレ暇なんだし」

言い訳にならない言い訳をしながらも、体はすでに動いている。
籠の中を覗き込んだり、そろりと机に近づいてみたり。
統一性のない品々を見ているうちに、すっかり楽しくなってしまっていた。


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