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セブンス・リート

「ジョーイ―スー!」

なおも探し人の名を呼びながら、

「おふくろが呼んでるぞー!」

少年はずんずんと小さな部屋の中を進み、

「今日は年に1度の『祭典』 だろー?」

一歩目でベッドの脇をすりぬけ、

「ただでさえ人手が足りないんだ、」

二歩目で木製の古びた本棚の横を通り、

「お前もそんなところにいないで少しは手伝え!」

カーテンのなびく窓に近づくと、窓枠に手をついて外へと身を乗り出した。

ばさり、と朝日で白く染まったカーテンが少年の顔を覆い、

「ちぇ、わーったよ」

頭上から降ってきた声に少年は目を細めた。
声の主をよく見ようと顔を上げたときに、朝の光がまっすぐ目に飛び込んできたのだ。
薄暗い部屋に慣れていた目をぱちぱちとしばたたかせて、少年はやっと声の主を見ることができた。
黒髪の小柄な人物である。屋根の上に足を投げ出して、上半身は大きく前に屈みこむような姿勢をとっていた。

と、その体がぐらりと傾く。

「うおっ」
「わ、危な――」

体ごと屋根から落ちそうになる人影に少年は慌てて手を伸ばそうと
して、

「――とでもオレが言うと思ったかぁ!!」

ブン、という風切り音がしたあと、人影が部屋の中に飛び込んできた。

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あきゅろす。
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