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セブンス・リート


エリフィア・ジンガー。女神ムーシケとは切っても切り離せない鳥である。
その昔女神を聖地まで導いたのは、この白い鳥であったとされている。

オルクラクスの国鳥であるエリフィアは『祭典』の象徴でもあり、街にはエリフィアの姿を象った旗や彫り物、装飾品などが出回っている。
恋人の間ではエリフィアの装飾品を贈り合うと幸せになれるという言い伝えがあり、現にジョイスの目の前を通りすぎた若い女性の髪には、白い鳥の飾りが輝いていた。

「白き鳥、その歌を持ってして女神を聖地まで導き給う、か」
「あ、第二歌だろ」
「当たり。…エリフィアはお前のものだ」
「え?」

ジョイスが目をしばたたかせる。言われたことがすぐには理解できなかったようだった。

「じゃあ、他のは? この土小人(クンツ)とか」
「…『歌う妖精』」




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