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セブンス・リート


「さっすがアーク! 頼りになるな!」
「さすが…じゃないだろ。お前も手伝え」

アークの小言も耳に入らない様子で、ジョイスはポケットをごそごそ探り始めた。
何をしているのかといぶかしがるアークの鼻先に、ぱっと木屑が散る。盛大にむせてしまった。

「ばっ…なにするんだ!」
「お礼。全種類制覇したから、1つくらいやってもいいぞ」

そういって広げて見せた手のひらには、的当ての景品が転がっている。どれも木彫りの置物だ。その1つ1つは町の伝説に残る精霊や聖獣の形をとっている。

ジョイスがものをくれるとは珍しい。
取ろうとすると手を引っ込めるのかと一瞬思ったが、嬉しそうな顔でこちらに手のひらを差し出す様子を見ると、どうやら本気らしい。

アークは手に載せられている置物を見た。

「へー…いろいろあるんだな」

髪の長い妖艶な女性をかたどったものは、海の妖精セイレーン。
蛇が自らの尾をくわえているのはウロボロス。
黒い体にギザギザの尾を持った犬のような動物は黒獣(ロットシュバルツ)。

ふっくらとした腹と、短い翼を持った小鳥は、

「エリフィア・ジンガーだな」

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あきゅろす。
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