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セブンス・リート


アークを引っ張って先頭を歩くジョイスは、わき目もふらずにまっすぐ通りを進んでいる。もう一回だけ、という言葉は嘘ではなかったらしい。

(こういうさっぱりしたところはいいんだけどな)

どうしてこう落ち着きがないのだろうか。

思いついたら即行動。
興味のあるものには一直線。
回りがなんと言おうが気にしない。

あれやこれやとジョイスの性格を考えているうちにアークの足は止まった。
いや、正確には腕を引っ張っていた方が止まった。

「…ジョイス? どうした?」
「アーク…」

ジョイスがくるりと振り向いた。瞳に困惑の色を浮かべて、

「オレ、どこ行くんだっけ…?」

久しぶりに重くて長いため息をついた気がした。頭の中で2つの単語がぐるぐる回っている。

単純。
猪突猛進。

とてもじゃないが危なっかしくて見ていられない。

「…ミュージコードの修理屋」
「ああそれだ! で、どこ?」

アークの声が暗いことにジョイスは気がついただろうか。
たとえアークが兄としてどうしようもない葛藤に苦しんでも、目の前の弟分には分からないにちがいない。

「…もういいや。 行くぞ、こっちだ」

悩むより行動した方が早い。

再び漏れそうになったため息を呑み込むと、アークは先頭を切って歩き出した。


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あきゅろす。
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