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火黒
線香花火
バチバチと火を放ち綺麗な光をしているそれをじっと見つめていた。

「何してんだ黒子」
『火神くん、何って花火ですよ』

そう言って火神に持っている花火を見せる
火神が隣に座り2人で花火を見つめた。

「…終わったな」
『終わりましたね』
「じゃあ、次これな」
『線香花火ですか?』
「ああ、ほら持ってろ」

黒子に花火を渡し火をつけた
小さな光が徐々に上にあがってきた。

『やばいです、落ちそうです。』
「黒子の早くねぇーか」
『そうですか、火神くんのが遅いだけじゃ…あっ!落ちました…』
「俺もやばい終わりそう…あー」

黒子の後に火神の線香花火が終わり周りが暗く互いのシルエットぐらいしかわからない。

「くれーな」
『そうですね…』

花火は光と影が分かりやすく出ていると思う。
火がついている間は綺麗に光るが終われば暗く悲しい気持ちになる。
こう思うのは中学で光を失った黒子には一番感じるのだと思う

「何考えてんだよ黒子、俺にはわかんねーことかもしんねーけど
言ってくれりゃ何とかなるかもしんねーだろ。だから今は何も考えるな、俺だけ見てろ」
『火神くん…ありがとうございます』

火神は黒子を抱きしめながら言った。
それは黒子にとってどれだけ安心できることだろうか

「一生お前の光でいる」
『じゃあ、僕は火神くんの影でいますね。これからもよろしくお願いします火神くん。』

少し早いが永遠の誓いを言い合った2人



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あきゅろす。
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