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火黒
女の子の日(火黒)

火神の家で黒子は戦っていた。
いつもひどい寝癖を直すのに時間がかかる今日もそうだ。

『うーはねる・・・』
鏡の前で戦っていると火神がやってきて
「黒子これ使って見るか?」
出してきたのは先日、黄瀬から貰ったヘアーアイロンだ。

『大丈夫でしょうか?』
「へーきじゃなーか、黄瀬のやつが使ってるのと同じやつらしいし。」

そう言って電源を付け暖まった所でシュシュとスプレーをかけジューと髪にあてていった。
すると見る見ると真っ直ぐに、なおって少し内巻きになり、前髪も目にかからない程度で顔だけ見ると女の子に見えた。

『火神くんなんですか?』
「いや、今日の服あれ着ねえか」
火神がいうあれとは前に購入したワンピースの洋服。

『着て欲しいですか?』
「そりゃあまぁ・・・でもいやならいいぜ別に」
『それなら着ます。せっかくなので』
そう言いながら黒子は火神のクローゼットからおもむろに出して着替えた。

『着替えましたよ火神くん』
「お・おう//じゃ行くか」
『はい。』
家の鍵を閉めて手を繋いで出かけた。

外は土日ということもあり混雑していた。
「これからそれだけじゃたんねーし、服でも買うか」
『そうですね。出来ればゆるふわな感じがいいです。』
今日以外に着る服を決めるため洋服店に入った。

店内は黒子が好きそうな文系少女のような服が沢山並んでいた。
黒子はクリーム色のカーディガンと半袖の膝丈ワンピースを取った。
火神の前で洋服を合わせていると火神がウェッジソールのサンダルを持ってきた。
「それに合わせるならこれが良いんじゃね。丁度今の服にも合うし。」
『試着してみます。』
そう言い黒子は試着室に。
その間暇になった火神は店内を物色し、帽子とカゴバックを手に取り黒子を待った。

『火神くんどうですか?』
中から出てきた黒子は最初に着ていた服よりも可愛い姿だった。
「似合ってる。これ持ってみ」
と先ほど手に取った帽子と鞄を渡すと完璧だった。

「すいません」
火神が店員を呼ぶと黒子には
「今日はその服でデートしようぜ!あー、持ってきた服は袋に入れてもらうから」
そう言って買い物を済ませ笑顔の店員に送られた。

途中でマジバのシェイクを飲み、火神のバッシュと練習用の服を買った2人。
黒子は人ごみの中これが本当の男女のカップルだったらと考えたが帰宅した火神に
「黒子が女だったら気が抜けねぇ、いくら中身が男でも外見女みてぇだし、外で他の男がずっとみてんだしよぉ。」
なんて言われ考えている事が一緒なんてさすが

"僕の光"

と天使のような笑顔の黒子がいた。

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