ほんのり紅く色付いていた。(栂早様へ/ヒバツナ) キーンコーンカーンコーン… 「ふぅ…やっと終わったー!」 「じゃあな、ツナ」 「あ、山本部活?」 「おう。またな」 「うん。バイバイ」 いつもの、山本との会話。 「十代目!帰りましょう!」 「あ、獄寺君。そうだね、帰ろうk《ピーンポーンパーンポーン…沢田綱吉。沢田綱吉。今すぐ応接室に来ること。3分以内に来ないと…咬み殺す。…ブツ》」 「「…………」」 突然呼ばれた自分の名前。 「この声って…雲雀さん…?」 「アイツ…十代目を呼び出すなんて…何考えてんスかね!?」 「うーん…でも相手雲雀さんだからなぁ…。てか3分以内!?今は…」 俺は時計を見る。 …さっきの放送から、既に1分が経っていた。 「とっ…とにかく行ってくるよ!ごめん、またね獄寺君!」 「あ、十代目!!」 獄寺君の制止の声も聞かず、とにかく応接室まで全力で走った。 ―‐―‐―‐―‐―‐―‐―‐―‐ コンコン… 「失礼しまーす…」 応接室に着き、俺は恐る恐るドアを開けた。 「ワォ。2分53秒。ギリギリだね、沢田綱吉」 そこには応接室の椅子に腰掛けた、雲雀さんがいた。 「あの…俺に何か用でしょうか…?(出来れば今すぐ帰りてー!)」 「まだ帰さないよ」 「箔ヌ心術!?」 「…顔に出てたよ」 「え…(汗)」 『顔に出てた』と言われ、もしかして咬み殺される…?と思ったが、雲雀さんの行動は予想を反するものだった。 「沢田綱吉…」 「えっ!?雲雀さ…///」 雲雀さんはいつの間にかすごく近くにいて、俺は顔が熱くなっていったのがわかった。 「…好き」 「っ…!?!?//////」 雲雀さんが俺の耳に顔を近づけたと思ったら、耳元でボソリ、と囁かれた。 俺の顔が、更に熱を帯びる。 雲雀さんはそれだけ言うと、俺から離れて再び椅子に座った。 「僕の用事はそれだけ。もう帰っていいよ」 何事もなかったように振る舞う雲雀さん。 でも、窓の方を向いた雲雀さんの顔は… ほんのり紅く色付いていた。 (雲雀さん…) (何…まだいたの?//) (俺も、) (……?) (俺も、好きです) (…!!綱吉…) ━─━─━─━─━─━─━─━─ =あとがき= 初めてのヒバツナでした。 いかがだったでしょうか…? グタグタになってしまい、申し訳ありません。(汗) 栂早様、リクエストありがとうございました! [次へ#] [戻る] |