自作小説館 救いがあってないような絶望の淵〜幼き瞳には何が写るか〜 朱い朱い色に塗り潰される…………周りは熱いのに体は冷たくなってゆく…………… ああ、死ぬんだ………と幼き少女は自分の事が他人事の様に思えていた。 それに、少女は納得してしまって居たのだ死ねるならそれもいいな、と 生きたいなんて思わなかった、これで先に逝った母に会えると思って居たから この母の居なくなった世界で希望は見いだせない、自分は世間から疎んじられているから 唯一仲良しの幼なじみも引っ越してしまっていたし、親戚の家に世話にもなりたくない 彼等は私の母の遺産にしか目がいかないのだろうから そんな事を思いながらゆっくりと薄れてく意識の中で、眼の前に銀髪の天使が舞い降りた気がした 彼女が私と母を傷つけた犯人を倒し私を助けようとしているのを眺めてこの人は誰なんだろう? と、そんな他愛もない事を思いつつ、私の意識は闇に包まれた 意識暗転………(ブラックアウト) 次章、仮染めの日々〜現実と非現実の出会い に続く [戻る] |