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問題発生




今日もまた、退屈な日々を過ごす。

筈だったのに、






今日は快晴。
雲一つ無いくらいに、

そして暑い。

  

キーンコーンカーンコーン・・・



授業終了のチャイムが鳴り、日直が号令を掛ける。

やっと退屈な授業が終わった。


次はもう給食の時間であり、待ちに待ったお喋りタイムなのである。


基本、私たちの話は俗に言う


ヲタ話


という物である。


名でお解かりの通り、私共はオタクである。

(私は腐女子だけどっ!)


「昨日の銀魂見た?!銀さんカッコよくね?!」

「見た見た!新八やばいよねw」

「え〜やっぱり、高杉だよ!」

『俺はヅラがいいな〜』


そう、傍から見れば不審者の塊である。

が、ウチのクラスは何故かオタクの集団で誰もが語り合えるという
素晴らしいクラスなのだ。


給食の時間は自由に話せるので何時も盛り上がる。



何時ものように盛り上がっていると、廊下が騒がしくなっていた。

もちろん、このクラスは野次馬の集団でもあり殆どの奴等は見に行った。


「何やってるんだろうね。」

「例えばアノ問題児が暴れてるとか!」

「あはは!ありえるぅ」

『まじでぇ?』

「原因が名前だったりして!」

『まさかぁ』

「「あははは!」」

「取り敢えず見に行く?」

「行こうぜぇ!」


友達と話しながら廊下へと向かう。


「あれ?いなくね?」

「階段のほうじゃね?ほら、」


確かに廊下には誰も居なくて階段の方に人が集まっていた。


「見に行くべ」


その言葉に只頷いて、階段へと向かう。


「止めなさい!斉藤さん!」

「うっせーな!黙ってろよ!」


階段へ行くと、問題児と先生が揉めていた。


『うわぁお。レイ大正解じゃん。』

「予言の力があったりして!」

「いや、無いだろ。普通に」

「由紀ちゃんたら冷たいんだからw」

「気持ち悪いんだけどー」

『まぁまぁ』
「じゃさ、」

「ん?」

「意外と本当に原因名前だったりして;;」

『・・・やめてよー。気持ちわるー』


そんな話をしている内にシンヤと先生の戦いが激しくなっていた。


「うっせーな!だから触るなって言ってんだろ!!」

「駄目です!周りの人に何かあったら如何するんですか!!」

「俺のことは良いのかよ!贔屓じゃねーか!」

「違います!」

「ぶっ殺してやる!」

声は聞こえるが他の奴等が邪魔でまったく見えない。

『ね、前行かない?』

「見えないしね、」





この時、
私は
前に行かなければ



良かったのかも知れない。








あきゅろす。
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