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高すぎる純度と匣兵器



私の属性は、
二種類でした。

そして、
(純度が高すぎた、)




リングから出る私の炎。

雲と嵐。

獄寺も幾つか種類があった。

きっと他にもそういう人は居るだろう。



『・・・私にも、出来たんだね。』

「凄いよ、名前さん。たった一度で・・・。
 それに、凄く純度が高い・・・。」

「・・・そうだね、純度が・・・高すぎる。」

『そう・・・?』


白蘭は少し真剣な顔になったが、気付かない振りをした。

それにしても、純度が高すぎるって・・・どういう意味だろう・・・。


まぁ、深く考えないほうが良いかな、

だって、
(めんどくさいし。)



「じゃあ、匣兵器は嵐か雲の属性か。」


そういって、他の属性の匣兵器は機械によって仕舞われた。

(最近の技術を舐めたら駄目なんだね。)


「さ、この中から選んで良いよ。」

『何でも好きなのを?』

「うん。好きなのを選べば良いよ」


分かったと、言って匣を見まわした。

かなりの量がある。
この中で好きなのを、って全て見るの時間掛かるんじゃないか?

そう思いつつも、ゆっくりと一つずつ見ていく。

白蘭の熱い視線がやたらと感じるが敢えて無視する事を決め込んだ。

(あれ?デジャヴ…。)


ふと、ある匣兵器が目に入った。

紫…ってことは雲属性なんだな、
シルバーの淵があって牙みたいな模様だった。

すっ、と手を伸ばし取った。


「それで良いの?」

『分からない、でも・・・』

「好きなもので良いんだよ?」

『じゃあ、これ。・・・あと、あれが良いな。』


列の中にあった匣兵器に指を指して言った。


「うん、いいよ。」

『ありがとう!』


つい、嬉しくなって二人に笑いかけたら顔が赤くなった。

(なんで??)


「っ、じ、じゃあ、早速トレーニングルームで・・・」

「何言ってんの正チャン。名前チャンは今から僕とベットでトレーニングだよ。」

『白蘭死ね』

「っ、そうですよ!何てこと言ってんですか?!」

「いいじゃん。さ、今すぐn・・・」


ぐぎゅるるるる〜



・・・・・・。


「えぇ?!」

「空気よもうよ。名前チャン。」

『朝ご飯食べてないんだもん!仕方ないさ!』


腹が減っては戦は出来ぬ!って言うじゃん。

仕方ないじゃん、減っちゃうものは減っちゃうし?
大体、この私に空気嫁とか無理な相談ではないか。(字違う


「じゃあ、トレーニングは後にしてご飯食べて来て下さいね。」

『何言ってんの?正チャンも一緒に食べようよ。』

「え?」

『さぁさぁ。』




匣兵器は二つ。

私のお腹は空腹。

さぁさぁ、腕を取って?

レッツラGOー!



(ちょ、ま、)
(答えは聞いてない!)
(いや、そうじゃなくて、白蘭さんが凄く睨んで・・ひぃ)
(いい度胸じゃないの、正チャン?)



あぁ、僕の日常が壊れてく・・・


(僕はもう少し平和で居たいのに。)








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